醍醐味！

２週間ほど前に、初めてセッションにいらしたフランス人女性のクライアントさん。
入ってくるなり、背中に彼女には背負えないくらいの重い影を背負い、暗い雰囲気で、口から出てくる発言もネガティブなものばかり。人の悪口しか言えない口。
でも彼女の幼少期やその後の人生の話を聞いていると、こうなっても仕方ないのかなと思えるような壮絶な経験ばかりをしている。
苦しくて仕方ない彼女は、今までも多くのものを試してきて、レイキもすでに数年前に他のマスターから第一段階だけですが伝授を受けていました。

頭を中心に体全体を触らせてもらうといろいろなものが見えてきた。
苦しさも虚しさもすべて伝わってくる彼女の少し丸みを帯びた身体。
でもその中で、私は光が、可能性がはっきりと見えた。
「彼女は強い！」
これだけ、これだけでの人生を歩んできて、まったく心が病んでいない。
真っ当な仕事をしっかりこなし、一人だけど、立派に生きている。

レイキが大きな助けになるかもしれない！と確信をしました。
そして私はセッションの後に、またセッションに来るのではなく、再伝授を勧めました。
なぜなら、彼女の中にブロックがあり、自分を楽にしたくないので、レイキが使えないのです。

一昨日、再伝授を受けるために再び彼女はやってきました。
玄関から入ってきた彼女は、２週間前とは別人のとても軽やかな笑顔を湛えた女性。
「この間、セッションを受けたから、体重が減ったわけでもないのに身体がなぜか軽いの。春が来ているだけで嬉しくなって、普段しないお化粧をしてみたら、男性が私を見てるのがわかって。職場も大変だけど、無意味なことはもう聞かないことにしたの。そしたら、毎日が少しずつ楽しくなってきて！」と。
彼女の希望で通常の伝授講座を行っている最中も、彼女の口は止まらない。その口から出るのは、未来の計画と将来の夢と、少しだけど幸せを感じた過去の話。

たった１回のセッションで何かが大きく変わるということは本来はありません。
でも彼女の心がそれを待ち望んでいたから、本来の自分に戻るべき変化を十二分に受け止めた。

今までたくさんのクライアントさんが、レイキを学び、花が開くように変わって行ったのを見てきました。それを彼女の場合はわずか１回のセッションで実現させてしまった。

「あなたのおかげで、私は今日もこんなに幸せを感じてる。な～んにもまだないのに可笑しいと思うでしょ？でもこれから来るのがわかるの。だから、ただいま準備中！」

私のおかげではありません。レイキというのエネルギーのおかげ。
中継しただけの私はこのように有り難い言葉をいただき、ただただ恐縮。
でも心の中では「あ～この仕事をしていて幸せ。この仕事に辿り着いた私が一番の幸せ者かもしれない。」と今の自分をまたさらに肯定できる力をもらいました。
これがみんな一緒に味わうレイキの醍醐味かもしれません＾＾